-お客様からのメッセージ-
父と母の遺品を一緒に使ったトートバッグがほしいな。と思い今回お願いしました。
お父様のチェックのス-ツとお母様の羽織の合作トートバッグ。
(中央のブラウン無地もお父様のジャケットを配色)
内側もお母さまの羽織で作りました。ラベンダー色の刺繍がキレイ!
トートバッグは父が着ていた冬物のジャケットとズボン、母が昔に着ていた羽織の生地を組み合わせて作って頂きました。
10年前に母は亡くなってしまったので、もう殆どの洋服は処分してなくなってしまいましたが父が亡くなってから父の洋服ダンスから母の着物や羽織、帯が出て来ました。着物類も、もう無いものと思っていたけれど、父が捨てられずに取って置いたのだと思います。
この服選んだ理由は、父が冬になると、会議や親戚が集まる新年会などに着ていた茶色の格子模様のジャケットとズボンと、母が持っていた白地に綺麗な柄の入った羽織を一緒に使ってトートバッグにリメイクしようと思いました。
職人だった父は結構お洒落でしたから、ジャケットなんて滅多に着る時はないけど、着た時は「なかなかイケてるね。カッコいいじゃん!」と思ったものです。
母は昔の人は皆そうだったと思うのですが、自分で作った着物も何枚か持っていました。私が小さい頃、タンスから着物を出して見せてもらった事がありました。
「どれが好き?」と聞かれ、今回の白地の羽織を指差し「これがいい!お嫁さんみたい。」と言ったような記憶があります。
昔の白黒の写真なので、ハッキリしませんが それを着て撮ったと思われる写真があるので母は私が選んだ羽織と着物を着て親戚のお祝いに出掛けて行ったと思います。
母も素敵な女性でした。
ポーチは母が使ってた半幅帯で作って頂きました。
半幅帯も何枚かありましたが、私が一番好きだった色合いの物を選びました。
お母様の半幅帯でポーチを作成。とてもキレイな色です!
内側もお母様の羽織で作りました。トートバッグとお揃いの柄です。
毎日使う手帳や目薬等、細かな物を入れて使います。
それをトートバッグに入れて、毎日通勤に持ち歩いています。ポーチを持つ度に、母に語りかけます。
母の最期に言ってあげる事が出来なかった事や毎日の事。時には迷うこともあるので、母だったらどうするかな?とポーチを握りしめ自分に語っていきます。突然亡くなってしまったので、なんの看病も出来なかったし何も言ってあげる事も出来ませんでした。
これで父も母のところに行くことができ、久しぶりに再会して二人で笑い合ってるような気がします。
一緒に冬服を着たテディベアも受け取りましたが、実際に父が着ていたポロシャツがそのままの形で再現されていたので、すぐにあっ!そこにいるんだね。という気持ちになり目頭が熱くなったのを覚えております
冬服のぬい服
ポロシャツ&スラックス
私も母と同じ会社勤めの人生ですが、先が見えて来ています。
でも、もう少しだけ頑張っていきたいので父と母にしっかり見守っていてもらいたい!
そんな気持ちで大事に使わせて頂きます。
裁縫もしっかりされていて本当に有り難かったです。
-ひなた工房からのメッセージ-
M.I様
夏服のクマさんのぬい服に続いて、今回は冬服用のぬい服と、ご両親の思い出の服より、トートバッグとポーチをご依頼いただき誠にありがとうございました。
想い出の服もタンスにしまったままですと、過去の想い出のみになりますが、リメイクして毎日ご使用いただくことで、今、そしてこれからの想い出もご一緒に過ごしていただけるかと思います。
きっとお守りのように、見守っていてくださると存じます。
M.I様、素敵なコメントをいただきありがとうございました。
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