ひなた工房が大切にしたいのは、衣料品を直すことそのものだけでなく、その衣料品にまつわる思い出や価値を大切にすることです。

多くの方が「着られないけど捨てられない服」を所有していると思います。その理由は人それぞれですが、ご家族が身に着けていた服やお子さんが幼い頃に着ていた服などには特別な思い入れがあり、なかなか手放すことができないものです。

しかし、それをただ保管しているだけでは思い出が埋もれてしまうと感じ、私たちはリメイクやリフォームを通じて生まれ変わらせることで、それらの思い出と一緒に新しい未来へ歩んでいけるようにしたいと考えました。

子どもが誕生し、親になった喜びと幸せの記録。
一生懸命に描いてくれた大切な絵を「刺繡」にして身近なものに。
成長の様子が表れた「かわいい作品たち」は、見るたびに笑顔になり、時には励ましてくれる
お守りのような存在です。

大切な家族の巣立ちや旅立ち。
いつか来るとわかっていても、そのお別れの寂しさは計りしれません。
思い出の詰まった服をリメイクして、そっとそばに。
それはあなたと同じ時を刻みながら、
優しく見守ってくれるような気がしませんか。

大好きな気持ち、一緒にいて幸せな時間、大切な思いを残すことで色褪せず寄り添い歩んでいける。

忘れられない素敵な思い出と、新たにつくられる色とりどりの思い出。

ひとの数だけ、幸せのカタチはさまざま。
これまでもいろいろなカタチの幸せを私たちはみてきました。
たくさんのストーリーを紡いでいく、そのお手伝いができますように。

ひなた工房テーマソング「風鈴」

情家みえさんの歌う「風鈴」をひなた工房のテーマソングに採用いたしました。
ぜひ、お聴きください。

作詞・作曲 赤松クニユキ
歌 情家みえ
伴奏 後藤浩二

福島県双葉町でのものづくり

わたしたちは「ひなた工房 双葉」を、衣料品再生の拠点として、福島県双葉町に設立しました。
福島県双葉町は東日本大震災及び原発事故により甚大な被害を受け、2022年8月の一部避難指示解除により、ようやく人が住めるようになった町です。現双葉町長 伊澤史朗氏は「町を元に戻すのではなく、新しい町をつくりあげる」と語られておりました。私たちは、双葉町の未来への希望に満ちた姿勢と再生の意志に共感し、「ひなた工房 双葉」を開設することを決意いたしました。「ひなた工房 双葉」の開設を通じて、双葉町の活性化にも寄与することを目指し、取り組んでまいります。

1940年創業。受け継がれた技術、確かな品質。

ひなた工房を運営するのは、シャツを中心とするアパレルメーカーのフレックスジャパン株式会社です。
お客様にご注文いただいた商品は、すべてフレックスジャパンの国内縫製工場でお仕立てしております。従来からのお直しサービスに加え、ご依頼者様からお預かりした「大切な一着」を、一緒に次の形を話し合いながら、長年の経験で培った縫製技術を活かして紡ぎ直します。