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「ふたばのかぜ」――福島・双葉町から生まれた、やさしさをまとう一枚。

福島県双葉町をイメージしてつくられたカジュアルシャツ「ふたばのかぜ」は、デザイナー・田中葉子さん(イトデザインアンドクチュール)とのコラボレーションから生まれました。

まっすぐなラインで構成された独自の設計によって、生地の切れ端=ハギレを一切出さない、サステナブルな一着に。

やさしく、そして凛とした佇まいのデザインは、サイズを問わず、さまざまな方の日常にすっとなじみます。

新しい風が町に吹き、にぎわいが戻ってくるように。
そんな想いをこめて、「ふたばのかぜ」と名付けました。

デザイナー / パタンナープロフィール
イトデザインアンドクチュール代表

田中 葉子

1999年より静岡市に注文服のアトリエを構える。日常服・舞台衣装・婚礼衣装・映画衣装などの服飾デザイン制作、オリジナルブランド製造卸小売のほか、イベント空間構成等、布を手掛かりに服飾のジャンルを越えて様々な協業に携わる。パターンメイキングを担当したシャツ「new pattern」にて、2018年、iF design award受賞。2018年、DFA Design for Asia Awards銀賞受賞。2020年、Red Dot Design Award受賞。

ハギレ0、すみずみまで生地を活かすシャツづくり

一般的なシャツは、体にフィットするように曲線的なパーツでできていて、そのぶん、どうしても生地の切れ端=ハギレが出てしまいます。その量は、1枚あたりおよそ15%。多くは使われないまま、廃棄されてきました。

私たちはこれまでも、そうしたハギレを重ねて仕上げるスラッシュキルトや、クッション材への再利用などを行ってきましたが今回挑戦したのは、「そもそもハギレを出さない」服づくり。
デザインをお願いしたのは、数々の賞を受賞している田中葉子さん。

素材の端までしっかり活かせるよう、直線的なパターンで構成しながら、シャツらしい立体感やハリ感はそのままに、美しく仕上げる工夫を重ねました。


着る楽しさも、つくる過程のやさしさも、どちらも大切に。「ふたばのかぜ」はそんな想いから生まれました。

一着の服が、双葉町の明日につながる。

「ふたばのかぜ」が縫製されるのは、福島県双葉町。

東日本大震災からの復興に取り組むこの町で、2023年、小さなアトリエ「ひなた工房 福島双葉」が動きはじめました。

ひなた工房 双葉では、田中葉子さんの設計したパターンをもとに、見えない内側の縫い目まで丁寧に仕立て、長く寄り添える一着へと、一針一針、心を込めて縫い上げています。

ただ服をつくるのではなく、「町といっしょに育つ」ものづくり。
あなたの毎日の装いが、双葉町の明日につながります。

商品をご覧いただける店舗

ひなた工房 福島双葉
福島県双葉郡双葉町中野舘ノ内35−1