よみがえる想い出… お父さんいつも見守っていてください。

.I様は、お母様は既に他界されており、今年お父様も他界されました。その日は奇しくもM.I様ご本人のお誕生日の日でした。

 

-お客様からのメッセージ-

あの日、ぬい服を受取り家に持ち帰ると私より遅く帰ってきた娘が気づくなり「うそ!もうできたの?可愛い!爺ちゃんだね」と歓声をあげました。

 法要の日、抱き抱えて実家に持っていくと姪っ子達も同じように「爺ちゃんだ、爺ちゃんだ!」と声をあげ、弟や義妹も「すごい!」と言って喜んでくれました。

やはり、あのクレープの肌着が父を彷彿とさせたようです。このクマさん、下着を着てる。パンツも?とズボンを下ろしたり、皆んなが同じものを見て笑って喜んで驚いて、とてもよい時間でした。良かった!と思いました。

 


ご希望に応じたデザインでお仕立ていたします。

 

遺品でリメイクし故人を偲ぶというのは、今回初めて知ったわけではなく、テレビで見て何となく知っていました。

でも具体的に何をどうしたら良いのかは全く頭にありませんでした。

知人より遺品の服をリメイクしてクマの縫いぐるみに着せたという話を聞きました。

私もそのリメイクのクマさんほしいな!と咄嗟に思いました。

 

亡くなった本人はそこにはいないけれど、ぬいぐるみを通して見守ってくれてるという気持ちになり寂しがってばかりいてはいけない。

前を向いて元気を出して生きていかなれば!という気持ちになれると思いました。

 

コロナ禍で入院した父を思うように見舞うこともできず、最期を看取ることもできませんでした。母を先に亡くしてから10年。父は寂しい中でも毎日、家族の為に野菜を作り収穫し、庭の草取りをしたり、花を育てたりして過ごす時間が多かったのです。父が病気になってからは、週末はなるべく顔を見に、顔を見せに行こう!と実家に行ってましたが、気遣いをする父は、来なくていいと言っていました。

それでも、晩年は親子だから、娘だから、具合悪い父をなるべく一人にしておけないと言って行きました。

母とは違い寡黙な父でしたが、何も言わなくても気持ちは通い合っていたと思います。

我儘や自分勝手なことは許さない人でしたが、とても子煩悩で長女の私は特に可愛がられて育ったと思います。夏休みの自由研究や図画工作の作品作りを手伝ってもらった思い出もあります。いつも優しく見守ってくれていました。

 

 

父が亡くなる一か月前の415日に入院したのですが、亡くなるまで3回だけ面会を許されました。それも一回10分だけです。

とっても貴重な時間でした。今までの親不孝と心配してくれてたことに感謝を伝える事ができました。

そして、大工だった父が私の為に建ててくれた今の家を大事にして生きていくね。と約束もしました。

父は「弟と二人、しっかり(生きていけ!)」と呼吸も苦しい中、私の手をしっかりと握りながら言ってくれたのです。

私の為に建ててくれたという家に、遠慮がちで気遣いしすぎの父は、そんなに遊びにはきてくれませんでした。

そんな父の代わりにぬい服のクマさんを家におきたいと思ったのです。今度からは父の身代わりのクマさんが毎日います。

しっかり働いてるか見られてるようでもあるし、苦労してると心配させたので見守ってくれてるようにも感じます。

ぬい服をお願いした理由には、嫁ぎ先の両親と住んでいる家には気軽に遊びに来れなかった父への罪滅ぼしみたいな気持ちもあるのかもしれません。

 

出来上がったぬい服は、シミもそのまま使われたりして、本当に良かったです。もし母の時にもリメイクの企画があったら女の子のクマさんと二つ並べられたのかな?なんて思ってます。

 

-ひなた工房からのメッセージ-

コメントいただきありがとうございました。
拝見して、わたくしたちも胸が熱くなりました。

 私たちはかならず、いつかは大切な人との別れの日を迎えます。その日が来ないことをみんな願っているはずですが、もしかしたらその日は、突然訪れるかもしれません。

 人生を共に生きてきた愛する人を失うということは、人生の一部、すなわち自己の一部が失われるということであり、大きな悲しみを伴う体験です。

遺された家族が、その悲しみである「悲嘆(グリーフ)」を受けとめていく作業をグリーフワークといい、愛する人との死別を体験した人は、誰もがこのグリーフワークのプロセス(過程)を歩みます。
グリーフワークについて詳しくは、わいがや倶楽部をご参照ください。
『ひとは死なない 葬送供養をつうじてグリーフワークをサポート - わいがや倶楽部』

 

 その人にとって何がグリーフワークになるのかも人により差がありますし、かかる時間も違う。亡くなられてしまった大切な方と直接話をしたり触れることはできないけれど、違う存在として、今度は自分の心とカラダの中に刻み込まれ、ずっと見守ってくださり、なにかあったときにはげまして支えてくれる、自分の中に新しい存在として位置付けし直される。死は変えることはできない現実ですが、その先には、新しい存在としていてくれる。

そういうことをどこかで感じることができたとき、克服ができた、ある意味乗り越えられたという状態が、グリーフワークのひとつの行きつく先なんじゃないかなとあります。

M.I様にとって、今回のぬい服が、グリーフワークの一環になっていただけると、わたくしたちも幸いです。


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